『毅然としなさい、マリナ・イスマイール!まだ終わってないわ。まだ・・・』
中東地区では、太陽光発電システムの建設計画により、石油輸出産業が存在意義を失いつつあった。
国連では、一部を除き大幅な石油輸出規制が布かれ、それに反対する中東国家の一部が武力を行使、紛争は次第に拡大、20年間続く太陽光紛争へと発展していく。
紛争で疲弊し、世界から見放された多くの中東国家は、貧困から分裂統合を繰り返していた。
カスピ海とペルシャ湾に挟まれた地域にあるアザディスタン王国もまた同様である。
内政が悪化した隣国のクルジス共和国を6年前に併呑吸収し新興国として王国制を布いたが、国教の解釈を巡り国民が大きく二派に分裂し対立、政治的に不安定な状態が続いていた。
ラサ・マスード・ラフマディ師。
保守派の要として、マリナ・イスマイール皇女の意を汲みつつ、変化を嫌う反対派の声を聞き受け止める存在となり、国家運営を助けてくれていた存在。
超保守派は、この地に異教徒を招き入れ教えに背いた改革派議会・皇女を許さず、自らが神の矛となり、異教徒に神の罰を与え、教えを忘れ私腹を肥やす者達に神の雷土を下すべきだと糾弾する。
神の恵みを我らへ。
そんな過激な思想が蔓延る中、マスード・ラフマディは、教えに背いた者達にはやがて神の報いが訪れるであろう、静観せよと、穏健な対話をしてきた。
そのラサ・マスード・ラフマディ師が、何者かによって拉致誘拐される。
保守派は、当然のように改革派の仕業だと考えるであろう。超保守派の武装蜂起も時間の問題である。
もしも。マスード・ラフマディが死亡していれば、内線の勃発もあり得る。
国情が一気に不安定さを増し、改革派は治安部隊の出動を決定。
世情を安定化させるため皇女が提案した議会招集には保守派は応じず、改革派はユニオン側から秘密裏に打診された軍事支援を受け入れる方向で進めている。
アザディスタン国内の緊張が高まる中、太陽光受信アンテナ施設で、警備中のモビルスーツ隊に所属する超保守派パイロットが造反、施設破壊行動に出る。
まるで、マスード・ラフマディが誘拐されるのを知っていたような、計画的犯行である。
デュナメスの狙撃で最悪の事態は免れたと感じたのも束の間、「ところがギッチョン!」アリー・アル・サーシェスの駆るイナクトの放つミサイル群によって、太陽光受信施設は破壊されてしまう。
逃走するイナクトはハワード・メイスン准尉、ダリル・ダッジ曹長が追撃、グラハム・エーカー中尉の駆るフラッグ“人呼んでグラハム・スペシャル”がデュナメスと対峙する。
ロックオンの銃撃を機動性とディフェンスロッドで受け流すフラッグ。
「オレが外した!?なんだこのパイロット!!」
「敢えて言わせてもらおう!グラハム・エーカーであると!!」
戦いの最中、アザディスタンの国政が急を告げる。
ゼイール基地よりMS5機が移動開始。目標は、王宮。クーデターの勃発。
「ようやくガンダムと巡り会えたというのに・・・口惜しさは残るが、私とて人の子だ!」
グラハム・エーカーは、デュナメスとの対戦を打ち切り、首都防衛に向かう。
『我々は“神の頬”である!我々は蜂起する!神の教えを忘れた者達に神の雷土を!契約の地に足を踏み入れた異教徒達を排除せよ!』
超保守派武装組織は市街地を制圧しながら王宮へ一直線に進む。
介入行動を終えたエクシアに、王留美から通信が入る。
カズナ基地からもMS部隊が発進、現在ケヒ地区を侵攻中。
クルジス共和国・・・。失われた、祖国。ケヒ地区で戦う少年兵を目にした刹那の脳裏に、過去の自分が甦る。
無我夢中で介入行動を終えた刹那は、一人呟く。「オレはガンダムにはなれない」と。
首都圏全体の制空権はユニオンが掌握。
中東地区は地域的にも経済的にも人革連の影響を受けやすく、ユニオンとしても足がかりが必要であった。
実際、中東各国の主力モビルスーツは人革連製のアンフであり、アザディスタンからの武装支援を取り付けた軍上層部の目論見は見事に当たったと言えよう。
何よりまた、“対ガンダム調査隊”が実際にガンダムと対戦したことで、データ収集の上でも人革連への遅れを取り戻せたのではないか。
「信心深さが暴走すると、このような悲劇を招くというのか・・・」
宗教上の対立。人の意思。破壊された街並。上空を飛来する他国の可変モビルスーツ。
クーデターの勃発。ソレスタルビーイングの介入。
国民の心に怒りの炎を灯し、自分自身の行動が、この国を戦いに導いてしまった。
でも。まだ終わっていない。まだ・・・。
マスード・ラフマディを保護すること。それが、今マリナ達にできることなのだから。
遂に、アザディスタンが舞台に。
非常に宗教的・政治的な色の濃い回でしたねぇ。
緊迫した内容は、非常に面白かったです。
粗筋で大体の内容は補完されてると思いますが、気になった点、いくつか。
アリー・アル・サーシェス
彼がラサ・マスード・ラフマディの拉致誘拐に関わっていて、尚かつイナクトで太陽光受信施設を“堂々と”攻撃したということは、PMC TRUST(=AEU)がこの件に関わっている、と公言したようなもんだと思うんですが。
拉致誘拐の現場は押さえられていないので何とも言えませんが、少なくとも『ガンダムの出現が(計算されていたとは言え)偶発的であった』ことを考えると、彼の駆るイナクトがユニオン側に露見してしまう可能性は非常に高かったハズです。
たまたまGN粒子のおかげで機影を微かに見られた程度だったわけで、事が露呈すれば、AEUにとっても大きなマイナス要因になると思うんですが。
グラハム・エーカー
名台詞のオンパレードな回でしたね(笑)
それと共に、彼のパイロットとしての非凡な素質にも驚かされましたが。
至近距離からのデュナメスの銃撃をディフェンスロッドで弾くとは、凄腕すぎです。
シーリン・バフティヤール
彼女、好きです(笑)
絹江・クロスロード
200年前からの博士号取得者の失踪、及び行方不明が138名。
絹江姉さん、真実に辿り着くことができるか!?(できます)
最後に、劇中の“ヴェーダ”からの緊急通信を、一応以下に記しておきますね。
Coup detat eruption in The Kingdom of Azadistan stemming from the antagonism between conservatives and reformists.
A major cause is the abduction of a conservative leader by persons unknown at present.
Defense of the capital by THE UNION ARMY is expanding.
中東地区では、太陽光発電システムの建設計画により、石油輸出産業が存在意義を失いつつあった。
国連では、一部を除き大幅な石油輸出規制が布かれ、それに反対する中東国家の一部が武力を行使、紛争は次第に拡大、20年間続く太陽光紛争へと発展していく。
紛争で疲弊し、世界から見放された多くの中東国家は、貧困から分裂統合を繰り返していた。
カスピ海とペルシャ湾に挟まれた地域にあるアザディスタン王国もまた同様である。
内政が悪化した隣国のクルジス共和国を6年前に併呑吸収し新興国として王国制を布いたが、国教の解釈を巡り国民が大きく二派に分裂し対立、政治的に不安定な状態が続いていた。
ラサ・マスード・ラフマディ師。
保守派の要として、マリナ・イスマイール皇女の意を汲みつつ、変化を嫌う反対派の声を聞き受け止める存在となり、国家運営を助けてくれていた存在。
超保守派は、この地に異教徒を招き入れ教えに背いた改革派議会・皇女を許さず、自らが神の矛となり、異教徒に神の罰を与え、教えを忘れ私腹を肥やす者達に神の雷土を下すべきだと糾弾する。
神の恵みを我らへ。
そんな過激な思想が蔓延る中、マスード・ラフマディは、教えに背いた者達にはやがて神の報いが訪れるであろう、静観せよと、穏健な対話をしてきた。
そのラサ・マスード・ラフマディ師が、何者かによって拉致誘拐される。
保守派は、当然のように改革派の仕業だと考えるであろう。超保守派の武装蜂起も時間の問題である。
もしも。マスード・ラフマディが死亡していれば、内線の勃発もあり得る。
国情が一気に不安定さを増し、改革派は治安部隊の出動を決定。
世情を安定化させるため皇女が提案した議会招集には保守派は応じず、改革派はユニオン側から秘密裏に打診された軍事支援を受け入れる方向で進めている。
アザディスタン国内の緊張が高まる中、太陽光受信アンテナ施設で、警備中のモビルスーツ隊に所属する超保守派パイロットが造反、施設破壊行動に出る。
まるで、マスード・ラフマディが誘拐されるのを知っていたような、計画的犯行である。
デュナメスの狙撃で最悪の事態は免れたと感じたのも束の間、「ところがギッチョン!」アリー・アル・サーシェスの駆るイナクトの放つミサイル群によって、太陽光受信施設は破壊されてしまう。
逃走するイナクトはハワード・メイスン准尉、ダリル・ダッジ曹長が追撃、グラハム・エーカー中尉の駆るフラッグ“人呼んでグラハム・スペシャル”がデュナメスと対峙する。
ロックオンの銃撃を機動性とディフェンスロッドで受け流すフラッグ。
「オレが外した!?なんだこのパイロット!!」
「敢えて言わせてもらおう!グラハム・エーカーであると!!」
戦いの最中、アザディスタンの国政が急を告げる。
ゼイール基地よりMS5機が移動開始。目標は、王宮。クーデターの勃発。
「ようやくガンダムと巡り会えたというのに・・・口惜しさは残るが、私とて人の子だ!」
グラハム・エーカーは、デュナメスとの対戦を打ち切り、首都防衛に向かう。
『我々は“神の頬”である!我々は蜂起する!神の教えを忘れた者達に神の雷土を!契約の地に足を踏み入れた異教徒達を排除せよ!』
超保守派武装組織は市街地を制圧しながら王宮へ一直線に進む。
介入行動を終えたエクシアに、王留美から通信が入る。
カズナ基地からもMS部隊が発進、現在ケヒ地区を侵攻中。
クルジス共和国・・・。失われた、祖国。ケヒ地区で戦う少年兵を目にした刹那の脳裏に、過去の自分が甦る。
無我夢中で介入行動を終えた刹那は、一人呟く。「オレはガンダムにはなれない」と。
首都圏全体の制空権はユニオンが掌握。
中東地区は地域的にも経済的にも人革連の影響を受けやすく、ユニオンとしても足がかりが必要であった。
実際、中東各国の主力モビルスーツは人革連製のアンフであり、アザディスタンからの武装支援を取り付けた軍上層部の目論見は見事に当たったと言えよう。
何よりまた、“対ガンダム調査隊”が実際にガンダムと対戦したことで、データ収集の上でも人革連への遅れを取り戻せたのではないか。
「信心深さが暴走すると、このような悲劇を招くというのか・・・」
宗教上の対立。人の意思。破壊された街並。上空を飛来する他国の可変モビルスーツ。
クーデターの勃発。ソレスタルビーイングの介入。
国民の心に怒りの炎を灯し、自分自身の行動が、この国を戦いに導いてしまった。
でも。まだ終わっていない。まだ・・・。
マスード・ラフマディを保護すること。それが、今マリナ達にできることなのだから。
遂に、アザディスタンが舞台に。
非常に宗教的・政治的な色の濃い回でしたねぇ。
緊迫した内容は、非常に面白かったです。
粗筋で大体の内容は補完されてると思いますが、気になった点、いくつか。
アリー・アル・サーシェス
彼がラサ・マスード・ラフマディの拉致誘拐に関わっていて、尚かつイナクトで太陽光受信施設を“堂々と”攻撃したということは、PMC TRUST(=AEU)がこの件に関わっている、と公言したようなもんだと思うんですが。
拉致誘拐の現場は押さえられていないので何とも言えませんが、少なくとも『ガンダムの出現が(計算されていたとは言え)偶発的であった』ことを考えると、彼の駆るイナクトがユニオン側に露見してしまう可能性は非常に高かったハズです。
たまたまGN粒子のおかげで機影を微かに見られた程度だったわけで、事が露呈すれば、AEUにとっても大きなマイナス要因になると思うんですが。
グラハム・エーカー
名台詞のオンパレードな回でしたね(笑)
それと共に、彼のパイロットとしての非凡な素質にも驚かされましたが。
至近距離からのデュナメスの銃撃をディフェンスロッドで弾くとは、凄腕すぎです。
シーリン・バフティヤール
彼女、好きです(笑)
絹江・クロスロード
200年前からの博士号取得者の失踪、及び行方不明が138名。
絹江姉さん、真実に辿り着くことができるか!?(できます)
最後に、劇中の“ヴェーダ”からの緊急通信を、一応以下に記しておきますね。
Coup detat eruption in The Kingdom of Azadistan stemming from the antagonism between conservatives and reformists.
A major cause is the abduction of a conservative leader by persons unknown at present.
Defense of the capital by THE UNION ARMY is expanding.
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初回放映日:2007/12/22
【2007-12-24 Mon 22:38:17】 | 機動戦士ガンダム00 トラックバックセンター
【2007-12-24 Mon 22:38:17】 | 機動戦士ガンダム00 トラックバックセンター
さて、第12話「教義の果てに」
ドロドロしたイデオロギーが氾濫するガンダム00の世
【2007-12-24 Mon 16:39:47】 | 子育ちパパの航生日誌Q2.0
【2007-12-24 Mon 16:39:47】 | 子育ちパパの航生日誌Q2.0

